2014/01/23
どうも、天ノ河祐希彦でございます。
実況プレイヤーとして現役を退いたワタシですが、ワタシの意思を継ぐ若き実況プレイヤー諸兄においては、再生回数が伸び悩まず苦悩している衆もおるようで。
今回は、「どうしたら再生回数が伸びるの?」を、お爺ちゃん目線でちょっと考えていきたいと思います。
もちろん、現役を退いたお爺ちゃん個人の所見ですので、これに対する意見等は当然あると思います。
全ての実況プレイヤーに等しく、始めたてはみーんな無名です。
ごく一部デビュー作がいきなり伸びちゃう人もいるようですが、基本的には「再生回数1ケタ&コメなし時代」を通過するはずです。
しかしですね、時間が経つにつれてどんどん差が開いていく。自分が同期と差をつけることもあれば、その逆もまた然り。
そういった状況に陥った場合、みんな考えると思います。「どうしてこの人の動画はこんなに伸びてるの?」という疑問について。
実況プレイ動画が流行し始めて結構な月日が経ちました。
おかげでニコニコ動画を中心に、色んな動画サイトに実況プレイ動画がアップされるようになりました。
それはすなわち、星の数ほどライバルがいる…ということです。
それじゃあですよ。例え話をしましょうか。
晴れた夜空を見上げてみてください。
で、そのまま月を探してください。すぐに見つかるでしょう。
つまり、そういう事です。
「おんなじようなものが乱立する世界なら、他との差別化を図ることで存在感をアピールする」事が、自身の動画を伸ばす上で重要な要素の一つです。
果たして自分は実況プレイヤーとして何者なのか?
作る動画はどんなものがいいか?
これらを、まず具体的にしましょう。
実況動画ひとつとってみても、本当にいろんな種類の動画があります。
グループでワイワイやるもの、テンションの高さでゴリ押しするもの、手塩にかけて編集を重ねて動画を作りこむ人、持ち前の知識や技巧を生かして解説しながらプレイする人…。色々います。
個人的には、まずこれらを明確にして「視聴者層を絞る」事もアリなのかなと。
なんで「多くの人に見てもらうのに視聴者層を限定すんの?馬鹿なの?死ぬの?」という話ですが、じゃあ逆に質問します。
ワタシの、マインクラフトの整地動画は見たことがありますか?
見たことがある人もない人も、その理由を考えてみてください。
動画を見たことがある人は、「もともと整地動画や整地するのが好き」だったり、「整地って何ぞ?」という興味からだったりすると思います。
逆に動画を見ない人は、整地よりも建築などの方に興味があったり、そもそも「実況動画じゃないから見ない」事も理由になりえるでしょう。
何が言いたいかと言いますとですね、無理に万人受けするような動画を作ろうとすると、中途半端な動画が出来上がっちゃうんですよ。
そんな理由で、「どんな人に見てもらいたいか?」を考えるのも一つの手、という事です。
大丈夫、視聴者層を限定しても、視聴者も星の数ほど居るわけですから、感銘を受ければ動画は伸びていくでしょう。
整地動画なんかは分かりやすい例で、整地に興味がある人以外は基本的に見ないと思いますが、普段見ない人に動画を見てもらう工夫を出来るようになれば、視聴者層の限定なんてしなくてもいいですけどねー。
ちなみにワタシの動画の作り方を例にとると、下記のような特徴が挙げられます。
・編集はカットと倍速のみで字幕や効果音などは使用しない(一部例外有)
・実況動画であるにもかかわらず、ムービーや大事なイベントでは絶対に喋らない
・ゲーム自体の難しさや、操作感、システム面に至るまで、気づいたところを細かに話す
こんな感じでしょうかね。
これはですね、「ゲーム実況なんだから、ゲームの面白さを実況しなきゃダメでしょ」という考えのもとに辿り着いた手法になります。
カットや倍速は動画の見やすさを向上する為、ムービーでしゃべらなかったり、細かい話をするのはまさにソレです。
ワタシ個人としての信念は、「ゲーム実況の主役はゲーム」です。ワタシ個人が面白い話をするならラジオでもなんでもやりゃいいじゃんね。
もちろん、これを真っ向から否定するような動画を作っても、それはそれで受けると思いますけどね。
このようなやり方だと、ハイテンションな実況が好きな方には好まれませんが、じっくりゲームの内容も楽しみたかったり、攻略の参考にする人にはちょうどいい(と思う)動画の作り方になっているはずです。編集ミスは勘弁してくださいなんでもしますから!
…次に、動画の作り方について考えていきたいと思います。
ワタシの経験上、視聴者は下記のタイプに分類されます。たぶん。
・動画をガッツリ見る人(何周も見てくれる人もいます)
・作業用BGMにする人(ながら視聴なので動画はまじまじ見ない)
一般的な「視聴者」を表す言葉からは、前者(動画をガッツリ見る人)を想定しがちですが、ワタシの感覚では「作業用BGMにする人」の方が多いんじゃないかなと思います。
動画の作り方に関して言えば、こっちの見方をする人を念頭に置いて動画づくりを目指しましょう。言ってしまえば「作業妨害用動画」を作っちゃいなよYOU!ということです。
ながら視聴している人は、意識が分散して動画に集中していません。
そんな人たちの「意識を動画に持ってこさせる動画構成」も大事です。
自分の好きなテレビ番組を頭に思い浮かべてください。何でもいいです。
そういった番組は得てして、有名な曲を流してみたり、話題のタレントを起用してみたり、笑い声のSEを入れてにぎやかにしてみたり、クイズなんかでは視聴者にも考えさせるようにするといった番組構成になっていることが多いです。
なぜ好きな番組なのかというと、たまに作業そっちのけでテレビに見入っている…なんてことはありませんか?
それを実況動画でやっちゃえ、というのが今の話です。
ワタシ個人としてはそういう編集はやらない方針ですが、効果音をつけてみたり、面白おかしく編集した方が、動画は見てもらいやすいです。
話を少し戻して、「作業用BGM」にするという事は、動画の音声自体が聞きやすくなければ、そもそも作業用BGMとしても選定してもらえません。
従って、なるべくノイズを排除し、ゲームと自分の音声のバランスをいつも気に掛けましょう。
そしてもう一つ、自分の話の中に「視聴者を引き付けるような話題」を盛り込むのもアリです。
たとえば、皆さんがたまたま見つけた、名前も何も知らない人の実況動画を見ながらネットサーフィンに興じていたとしましょう。
するとどうでしょうか、その実況動画から「自分の好きなアニメの話」が流れ始めたではないですか。
即ち、気持ち程度に私信を織り込んで投稿者自身に興味を持ってもらう事も大事です。
仕事の話、趣味の話、好きな音楽などなど…共感を持ってもらったり、共通の趣味を持った人や、初めてその話を聞いて興味を持った人などが食いついて来れば、それは「固定視聴者の獲得」につながります。
たまたま見ていた実況動画の投稿者と、共通の趣味を見つけました。
そうなると、他の動画やこれから投稿される動画でも同じような話があるのではないか?という考えになり、他の動画を漁ってくれる事もあるでしょう。
その為には、投稿されたコメントには丁寧に対応するべきです。
ニコニコ動画なんかでは、「コメント返信」という風習があります。動画の合間だったり、専用の動画を作ってみたりと、手法は様々ですが、共通して言えることは「動画を通して視聴者と投稿者が双方向にコミュニケーションを取ることができる場」があるという事です。
これはですね、非常に大事なことです。なので、前述のように「自分は実況プレイヤーとして何者なのか?」を視聴者側にアピールすることも大事です。
えー、長くなりましたが、話をまとめます。
・「ワタシはこういう事にも興味があるんですよ、こんなことやってますよ」をアピールして、コメントには真摯に対応するべし
・いっそのこと、「視聴者層の限定」をしちゃうのもアリ(ただし諸刃の剣)
・ながら視聴してる人も思わず見入るような動画づくりを心掛けなさい
あと、今回は実況動画に限ってお話させて頂きましたが、なにも実況以外の動画にも共通して言える部分があるのではないでしょうか。
それから、必ずしもここで述べたことを実践したことで急に人気が出る保証はどこにもありません。
単に、過去4年間の経験を基にお話させて頂いただけのものにすぎません。
多くの事は、皆さん自身がよく理解しているはず。なので、自分で起きた問題は自分で改善できるように努めましょう。
現状の状態を洗い出し、問題とその要因を追究して、可能な限りの改善策を考えていく。
学校では中々教えてくれませんが、社会に出れば頭のよさよりもこのサイクルをいかに上手に回せるかが鍵になりますので、皆さんもぜひやってみてください。